ダム用語 | ||||
ダムについての専門的な用語は多数存在しますが、その中の主な用語についてご紹介します。 | ||||
ダムの貯水位 | ||||
貯 水 位 | ||||
@設計最高水位 | ダムが存在している期間に発生すると予想される最大の洪水が発生したときの洪水流量を想定し、その時のダムで流す事ができる最大放流を行っている時の最高の水位の事です。一般的には平常時最高貯水位、洪水時最高水位、設計最高水位の順に水位は高くなります。 | |||
A洪水時最高水位 | 洪水時にダム湖に限界まで水を貯める事が出来る水位の事です。 | |||
B平常時最高貯水位 | 利水目的に使用するため、ダム湖に貯める事が出来る最高の水位の事です。 | |||
C最 低 水 位 | ダムの堆砂容量を水平であると仮定し、その堆砂上面の水位の事です。 | |||
D洪水貯留準備水位 | 平常時最高貯水位よりも水位を下げて、治水容量を確保した時の水位の事です。 | |||
ダムの容量 | ||||
ダムの容量 | ||||
@総貯水容量 | ダム湖に貯めることのできる水の総量。つまり堆砂容量、利水容量、洪水調節容量の全てを合計した容量の事です。 | |||
A有効貯水容量 | ダムに貯まる土砂のための容量を除いて、実際に貯めることのできる水の量。つまりダム湖の総貯水容量から、堆砂容量を引いた容量の事です。 | |||
B貯水率(有効) | 有効貯水容量に対する、その部分の貯水量の割合(%)です。 | |||
C洪水調節容量 | 洪水時に洪水調節を行うための容量。洪水時最高水位から平常時最高貯水位(洪水貯留準備水位)を引いた値が洪水調節容量となります。この容量を使って洪水を調節します。 | |||
D利水容量 | 流水の正常な機能の維持、生活用水、工業用水、農業用水、発電等に利用する水を貯めるための容量。最低水位から平常時最高貯水位までの容量が利水容量となります。この容量に貯まっている水を使って利水補給を行います。 | |||
E貯水率(利水) | 利水容量に対する、利水容量に加え洪水調節容量分に貯まった貯水量の割合(%)です。 | |||
F堆砂容量 | ダム湖におおよそ100年間に流入してくる土砂のため予め設けておいた容量です。 | |||
正常流量 | ||||
河川の流水の正常な機能を維持させるために必要な流量のことであり、舟運、漁業、景観、塩害の防止、河川管理施設の保護、地下水位の維持、動植物の保護、流水の清潔の保持等を総合的に考慮し、渇水時において維持すべきであるとして定められた流量(河川維持流量)およびそれが定められた地点より下流における流水占用のために必要な流量の双方を満足する流量であって、適正な河川管理のために定めたものをいいます。 | ||||
ダムの種類 | ||||
ダムはその材料によって、コンクリートで作られるコンクリートダム、土や岩で作られるロックフィルダム、土で作られるアースダムの3つに大別されます。さらに、その構造によって細分化されています。 | ||||
ダムの種類 | ||||
@重力式コンクリートダム | ダム堤体自体の重さによって、水圧などの外力に抵抗し、安定に保つ形式のダム。もっとも多くのダムに用いられている形式です。建設には、大きな重力を支える基礎となる良質な岩盤が必要です。 浦山ダムは、重力式コンクリートダムでつくらています。 |
|||
Aロックフィルダム | 主として岩石を積み重ねて作るダム。 ダムの堤体の表面に水を遮る材料を用いる表面遮水型と、中央に水を止めるコア材を用いる中央コア型があります。摺上川ダムは、中央コア型ロックフィルダムです。 |
|||
Bアーチダム | 上流に向かってアーチ状に張り出した構造のダム。アーチを利用して水圧などの外力を両岸で支えます。 | |||
リアルタイム浦山ダム・滝沢ダム情報へ戻る | 荒川ダム総合管理所HPへ |